いわゆるハグのこと。
人肌が大好きな私にとってこれは必要不可欠な行為。
でも、実はそれ以外にもこの行為に関して大切な思い入れがあったりします。
もう、5年以上前になります。
専門学校に入りたての頃、親友と思えるくらい仲良くなった女の子がいました。
さばさばした性格で活発で、趣味や話もよく合う一緒にいてかなり楽しい関係でした。
彼女の彼がバンドをしているからと、生まれて初めてライブハウスへ足を運んだり、
学校内でも外でも本当に仲良しでした。
その頃、私にも同じ学校に通う彼氏がいました。
でもちょっと手におえない癖(へき)があって、ずっとそれで悩んでいました。
その癖を私は誰にも言う事はなかったのですが、信頼できる彼女にだけ打ち明けることにしました。
彼女は本当に親身になって、悩みを消そうと手を尽くしてくれました。
根本的に私がその彼から離れなければ解決するものではなかったので、
ある日、学校の飲み会の後、彼に言うことなく彼女の家へとお泊りに行きました。
さらっと言うと「避難」です。
彼女のお母さんにも事情を説明し、しばらく居てもいいからと言って頂きました。
こんなやさしい人達に囲まれているのにもかかわらず、人間とは本当に勝手な生き物です。
彼が夜通し私を探し回っているという事を聞き、びっしりと私を想う文章が書かれたメールで心が動いてしまい、
私は彼女の家を後にすることを決めました。
この時、彼女は泣きながら私を抱きしめました。そして、
「別に抱きしめてもらうのは男じゃなくてもいいんだよ。人間、弱いときには誰でもいいから抱きしめてもらうとすごく強くなれるんだよ。」と言ってくれました。
それまで女の人に抱きしめられたことなんてなかったのですが、いつまでも涙が止まりませんでした。
そのぬくもりがとてもとても嬉しかったのです。
結局、彼女とはこの一件が原因となって、このあと縁が切れてしまいました。
彼女のやさしさを踏みにじった私のせいです。
人生の後悔の大きなひとつとなりました。
人は時にとても弱くなります。
もしそのときはぎゅっと抱きしめてください。
下心とかそんなものはほんと一切なしで。
きっと誰かの笑顔につながるはずです。
私は彼女に今でも感謝を忘れません。
本当に、ありがとう。
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